官能短歌で小説を

エロティックな短歌を連ねて書く官能小説に挑戦している、美月小夜子と申します。官能表現と短歌への思い入れを書いてみます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | --/--/-- (--) | スポンサー広告 |


係り結び

 高校の古文の時間に習ったものの、きちんと理解していなかった「係り結びの法則」。官能短歌を詠むようになって、やっと理解しました。(苦笑

 淫歌植物 - 美月小夜子の官能短歌の最近の歌だと、挿してと願うが以下の通り、係り結びです。


姫が主様の名を呼び その魔羅を挿してと願う声ぞ虚しき


 終句の「ぞ」に対して、「虚しき」と連体形で終わっています。因みに、終止形は「虚し」です。この歌は前半が現代語文っぽいので、古文調の係り結びはそぐわない感じもしますが。

 この現代文=口語的なリズムと、古文=文語的なリズムの混在は難しいテーマだと感じます。上手く作用すると、独特の面白みが出ると感じますが、水と油になってしまうことも多い気がします。

スポンサーサイト

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/09/16 (Fri) | 技法 |


文の切れ目

 短歌では前半の五七五を上の句、後半の七七を下の句と呼ぶのは、皆さんご存知の通り。最もオーソドックスな詠み方は、やはり上の句で一つの文、下の句で一つの文という形でしょうか。

 私の歌では珍しいのですが、銛を打たれてがその形です。

姫を連れ出てゆく主を振り向けぬ/急所みっつに銛を打たれて

 言わずもがなですが、銛とは男根の比喩です。

 これに対して、上下の句の切れ目が文の切れ目と一致しない歌があります。例えば、応えに竦むがそれ。

いつの間に帰り来たのか/我が主の応(いら)えに竦む喉奥の魔羅

 この歌の場合、二句めの後で文が切れています。

 歌としての安定は前者の方がいいですが、面白みに欠ける表現になりやすいので、奇抜な比喩や科白そのものを入れたりして、音韻の単調さをカバーするように心がけています。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/09/02 (Fri) | 技法 |


句またがり、句割れ

 句またがりとは、句の切れ目を超えてひとつの言葉(文節)が続く形です。「誰のでも」の下の句、「誰のでも欲し/がるのねと姫」の「欲しがるのね」が句をまたがっています。

 句割れとは、57577の切れ目(句の切れ目)と違う場所で、文が終わる形です。「尻穴を締め」の下の句、「気を抜けぬ尻/穴を締めつつ」がそれで、「尻穴」がひとつの単語です。

 ただ、これは「気を抜けぬ尻」「穴を締めつつ」というふうにも読めます。「しんだいしゃおくれ」が「寝台車送れ」と「死んだ、医者送れ」の二通りの意味に取れるのに似て、ちょっと面白いと感じます。

 これらほど明確ではないですが、「副句」というものもあるようです。57577の分け方とずれた言葉のリズムで、「気絶したままで」の上の句。「気絶したままでいさせて」は、言葉のブロックとしては5+7でなく8+4です。

 意味もリズムも57577に則った「群雲の間より」のような歌と比べると、読んだときに少しひっかかりがあり、それが味になると感じます。逆に、「群雲の間より」などは安定感がありますよね。

 ただ、これらを一首の中でやりすぎると、短歌らしくなくなりますね。現代短歌に割りとあるそういう歌も、私は嫌いではないですが。

 句またがり、句割れ、副句については、「天野 翔のうた日記」の「句またがり、句割れ」を参考にさせていただきました。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/08/16 (Tue) | 技法 |


官能小説と短歌(2)

 官能小説における三人称は、視点の移り変わりが激しいです。男の視点で書かれていたかと思えば、何の前触れもなく、犯される側の女の感じ方が語られる。

 このボーダレスに近い視点変更が可能なのは、小説には地の文があるからでしょうし、犯す側と犯される側、あるいは支配と服従といったように構図が単純だからでしょう。

 その意味では、男視点の歌に女が歌を返し、その返歌に更に男が返歌をつけるといった掛け合いも、面白いのかもしれません。

 品質や品格はともかくとして、源氏物語のアダルト版のようなものも出来そうな気がします。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/08/12 (Fri) | 技法 |


| TOP |

プロフィール

美月小夜子

Author:美月小夜子

 官能小説を短歌で書けないかという想いが、ずっとありました。

 世に優れた官能短歌は多いのですが、短歌らしく一断面を切り取った物が多く、同じテーマで詠まれた一群の短歌であったも、ストーリー面でのつながりは弱いものがほとんどです。

 時系列でシーンを連ねつつ、当事者たちの心情も織り込み、尚且つエロティックな官能小説を短歌で。そんな無謀な試みに挑んでみている私の舞台裏を、備忘録を兼ねて書いてみようと思います。

 官能小説やエロ短歌を語りはするものの、このブログには官能を意図した表現はありません。よろしくご了解下さい。

最新記事

カテゴリ

ブログランキング

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ 駄文同盟へ FC2ブログランキング 文学・芸術ランキング

サイトマップなど

リンク

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。