官能短歌で小説を

エロティックな短歌を連ねて書く官能小説に挑戦している、美月小夜子と申します。官能表現と短歌への思い入れを書いてみます。

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Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | --/--/-- (--) | スポンサー広告 |


科白の歌、ト書きの歌

 誰が詠んだ歌か明確であれば、必ずしも視点を「私」に固定することはないのかもしれない。試行錯誤する中で、さっきそれに気づきました。視点が移ることによる弊害を、重く考えていすぎたかも。

 一つの歌を誰かの科白という形で詠むのは、決して不自然じゃない。それに、必ずしもわかりにくくない。誰の思考であり、誰の言葉であるか、説明なしにわかる歌を連ねていけばいいと感じます。

 その上で、脚本のト書きのように、状況説明を補完する歌を交えてもいいような。小説ならば、それが地の文になるような形で。

 仮にこの形で物語を進めていけるなら、字数制限からもかなり自由になれます。誰の言葉かが明確である歌を詠む。これは、小説における科白でも同じだと気づきました。

 翻訳小説で時々見るように、「と彼/彼女は言った」の連続では単調さを免れ得ません。省略の方法に対して、まだまだ不要な固定概念があったように感じました。

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Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/08/23 (Tue) | 制限 |


字数とバリエーション

 短歌を連ねて物語を書こうとした場合、時系列としてつながった一連のシーンを描くわけですから、どうしても似た状況や心情を描写することになります。

 小説の基本の一つとして、同じ言葉を連ねずに、変化をもたせた表現を心がけるというのがあります。短歌の限られた字数と、これは真っ向からぶつかる要件であるため、毎回かなり苦しい選択を迫られることになります。

 加えて、歌の形にも変化を持たせる必要があるので、ほぼ出来上がった短歌をバラバラにして、言い回しや構文、言葉の順序を変えて組み立てなおすことも、しばしばあります。

 自由律の詩は、その自由さゆえに油断するとすぐに内側から腐ってゆくと感じますが、連作短歌で物語というのは、いわゆる「本編」には成り得ないにしろ、表現力を磨く一手段としては有効だと感じています。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/08/21 (Sun) | 制限 |


コントラスト

 分野で作品のよしあしを決め付けるのも嫌いだし、決め付けられるのも嫌いです。

 とはいえ、官能短歌、しかも、意識してハードコアな歌を詠んでいると、キワモノを思われるのもある程度は仕方がないかなとは思います。

 綺麗なだけの薄っぺらい歌を詠もうと思えば、かなり量産もできるのですが、そんなものは誰にでも作れる歌。もちろん、綺麗な歌がうすっぺらいと言っているのではありません。美しい歌の中に、深いものもあれば上滑りしているものもあるということです。

 ストレートを早く見せるために、カーブを思い切り遅く投げるのと同じで、人間の持つ闇を克明に描いてこそ、光はよりまぶしく映る。表現とは、そういうものではないかと思います。

 もちろん、まだまだ力不足で闇も光もくっきりと描けていないですが、目指すところは常に高くありたいと思っています。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/08/21 (Sun) | 制限 |


リアリティ

 「一部始終を」のようなSMにおける浣腸と排泄の描写は、いわゆるスカトロとは違うのですが、多くの読み手からドン引きされているかなと感じます。

 その部分はさらっと流して、ひたすら陵辱と羞恥の方向に焦点を絞って詠うのも一案です。ただ、それをすると描写にリアリティを欠いてしまう上に、展開が単調になる気がするのです。

 女性一人称、もちろん視点固定。私自身の内面描写は、努めて入念に行います。しかし、主様がどうお考えか、他の殿方が何に興奮なさっているか、本当のところはわかりません。私の目からはこう見えるとしか書けない訳で。

 そういった制限の中で、気持ちいいだの何度も逝っただの、そういう描写ばかりだと全体が上滑りしてしまう。だから、汚いことや恥ずかしいこと、辛い気持ちを積極的に詠みたいのです。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/08/18 (Thu) | ひとり言 |


一首独立

 短歌は、その一首を読んだだけで意味がわかるし、イメージが結ばれる。基本的に、そうあるべきだと思います。つまり、独立していなくてはならない。

 時系列に沿ったストーリーを描こうとすると、これを完全には満たしていない短歌が所々に出てきます。前の短歌で述べた情報を端折ってしまう訳です。

 私は、出来る限り独立性を保つべきだと思いますが、そういう歌が出来てしまうことはある程度は仕方がないと感じています。時間と技量の制限の中で最善は尽くすが、ゼロには出来ないだろうと。

 これが詩であるなら、字数の制限がないので、細かく説明できます。また、小説は全体でひとつの作品ですから、前の説明をふまえて続きを書いて何の問題もない。明らかに短歌は不利です。

 しかし、短歌で物語性のあるシーンや登場人物の心情を描こうとすると、ぎりぎりまで言葉を選ぶ必要があるため、表現の贅肉落としには効果があるように感じます。

 この文章のシェイプアップは、散文を書く時の文体にも良い影響を与えてくれると思います。

Posted by 美月小夜子@官能短歌で小説を | 2011/08/17 (Wed) | 制限 |


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プロフィール

美月小夜子

Author:美月小夜子

 官能小説を短歌で書けないかという想いが、ずっとありました。

 世に優れた官能短歌は多いのですが、短歌らしく一断面を切り取った物が多く、同じテーマで詠まれた一群の短歌であったも、ストーリー面でのつながりは弱いものがほとんどです。

 時系列でシーンを連ねつつ、当事者たちの心情も織り込み、尚且つエロティックな官能小説を短歌で。そんな無謀な試みに挑んでみている私の舞台裏を、備忘録を兼ねて書いてみようと思います。

 官能小説やエロ短歌を語りはするものの、このブログには官能を意図した表現はありません。よろしくご了解下さい。

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